村上さとこ〖北九州市議会議員〗公式ウェブサイト

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新型コロナ補正予算案審議(更新)

4/30、5/1は新型コロナ補正予算案審議の臨時議会です。

2月議会では市長は「オリンピックイヤーで世界中から人が集まり大きな経済効果を期待」と夢を語り「まったく危機感が足りない」と質しました。

今は危機感を持って頑張っていらっしゃると思いますが、さらに危機感を持って市民生活を支える施策を望むものです。市民は、困窮、ひっ迫しています。

 

市民生活、医療・福祉機関等、そして教育

急ぎ予算を可決させ、疲弊する市民生活や医療・福祉機関等を支えなければなりません。

生活や教育に対する予算はまだ足りません。

国もさらに補正を出すと期待しますが、市にも先駆けての対応を働きかけます。
(一方、不急の便乗気味事業も紛れ込んでおり、この手の緊急予算にありがちだなと思っています)北九州市PCR検査能力は1日最大96検体。

5月上旬新設のPCRセンター(民間委託)は、検査数が多くなるクラスター感染対策は主目的。

*民間検査機関の機器(約48検体予定)の導入経費1300万は全額市負担です。

補正予算には6か月で1500人の委託を見込んだ委託検査費も計上されています。

PCRセンターで働く医師や看護師の人件費も補正予算に計上されているのは6か月分で、

市は秋の終息を目安にしているということでしょうか。  

www.city.kitakyushu.lg.jp

 
教育環境の対応に大幅な遅れ

北九州市4月補正予算に、教育委員会から「感染症に強い教育環境のオンライン化」という事業案が出されます。
3千万円という予算ながら、いかにもオンライン授業が進みそうな名称です。

しかし、そうではありません。

オンライン授業のための予算ではありませんし、そのための補正予算はありません。

今すぐに必要な、1人1台タブレット配布もまだ先です。

 
福岡市は、補正予算に児童生徒にタブレット端末を配布する費用として約34億円を盛り込みました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl…
福岡市の取り組みを受け、北橋市長は「できるだけ早く予算を執行し導入していけるように思っている」とコメントをしていますが、これは小学校 129 校に、1校当たり 12 台程度のタブレットを配置する予算執行(1億1200万円)のことを指しています。
あまりにスピード感がありません。
 
 
必要なのは「今」 自宅にいる子どもたちの教育権の保障を
あっという間に1年、2年は過ぎてしまいます。
大切なのは、「今」自宅にいる子どもたちの教育権の保障です。
「今」です。
 
そもそも「感染症に強い教育環境のオンライン化」という事業はいったい何か?
これはスクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーに相談中の子ども約700名が、休校中にも相談できるようNTTの学校基地局(公務支援システム)を100Mから400Mへ増強する工事費用の2100万円が主で、工事完了は早ければ6月とのこと。
残りの900万円はスクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーが使用するウェブカメラやヘッドセットとのことです。
お話になりません。
 
災害時の 学習継続計画 をつくる

  感染症だけでない、災害大国である日本。

企業には災害時の業務継続計画があります。

学校において災害時マニュアルはあるものの、学習継続計画はありません。

地震、台風時などを含め、非常時に学習権の保障をいかにすべきか、考える時だと思います。   

 

臨時議会では

新型コロナウイルス対策である、補正予算1665億8089万円を含む議案6件、

国への意見書2件が全会一致で可決しました。

全会一致の可決は稀です。

これは市民生活や事業者、医療介護保育の現場を支える予算です。

1日も早く予算執行して欲しいという、その思いは 議員みな同じです。

 

命と生活を守る予算、しかし、まだまだ足りません。

国への意見書では、さらなる支援と予算配分を要求しています。

 
支援が足りなければ命が失われていきます。
医療、教育、企業雇用、市民生活、介護、あらゆる現場に まだまだ支援が足りません。
みんな疲弊しています。国はさらに大胆な予算配分を!
いま手当をしなければ、失うものばかりが大きくなっていきます。
 
 

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