学校で学ぶ権利、家で学ぶ権利
次々起こる医療関係者の感染、そして市内の小中学校で児童や生徒の感染が確認されています。
過酷な現場にいる医療従事者の皆様に心より敬意を表します。
また市内の5つの小中学校で児童や生徒の感染が確認されたことから、
教育委員長からの発表がありました。
北九州市教育委員長より発表
・6月5日から18日まで、分散登校の実施。
・3密を避けるために、一度に登校する各クラスの児童・生徒の数を20人以下にする。
・中学校の部活動については接触の機会が多いことから、当面中止。
・市立の幼稚園や特別支援学校、高校については、各校ごとの対応判断。
そして、
「何人かの感染が出た地域でたくさんのうわさが飛び交っていると聞いている。
感染した人やその家族を責めることによって、その方々の心を傷つけないでほしいということを子どもたちに正しく学校の現場で伝えていきたい。
今こそ学校、家庭、地域が一体となってこの危機を乗り越えたい」と述べられました。
遅れた対応
貫小学校については、当初会見で「休校でなく学級閉鎖」とされたのが、訂正されました。
(最初の発表時は、正直驚きました)
児童はそもそも感染経路不明であり、休校が当然でした。
同時に感染が拡大するなか、市立小中学校については「分散登校の実施を含め検討」とあり、遅きに失した感が否めず、もう少しスピード感が求められるところです。
しかし、刻々と変化する状況のなか、できる限りの対応をして下さっているご苦労に心から感謝いたします。
学ぶ権利を守れ〜 遅れるオンライン授業導入
学校オンライン授業については、ずっと以前より、しつこ過ぎるほど要請をしてきました。
遅くなりましたが10日から始まる6月議会で、タブレット1人1台の予算が前倒しで上程される予定です。
まずは足りない家庭へ早急配布し、1日も早くスタートできるよう働きかけます。
隣市、福岡市は、市立小中学校が1日から一斉登校を始めたことを受け、
病気などで登校できない児童や生徒のために、タブレット端末を使用したオンライン授業をあわせて行うと発表しました。
(先月21日から分散登校を再開、1日からすべての児童や生徒が一斉に登校)
高島市長は1日午前の定例会見で、
「子どもを安心して学校に預けられるか、不安な保護者も多いと思う」とし、
登校とあわせて自宅でもオンラインで授業を受けられるよう整備を進める方針です。
北九州市も早急に追いつかなければなりません。
学校で学ぶ権利、家で学ぶ権利
持病などの基礎疾患を持っている子どもだけでなく、家族が基礎疾患を持っている場合など、新型コロナウイルスへの感染の不安から、保護者が通わせたくない場合もあります。
「学校で学ぶ権利、家で学ぶ権利」の選択は大切です。
「新型コロからの不安で学校を休んでも欠席にはならない」事の周知も大切です。
他の教育委員会では周知されており、北九州市教育委員会に周知を要請しても、それを躊躇しているのか、徹底がされません。
もし「保護者や生徒に知られたくないことは積極的に伝えない」と考えるとしたら、それは教育上あってはならないことです。
周知の徹底を
例えば、北広島市教育委員会HPにはこのように書かれています。
「保護者の皆様へ
新型コロナウイルス感染症対策に関する、市立小中学校の欠席の取り扱いにつきましては、北海道教育委員会からの通知を踏まえ、次のとおりとなっています。
感染症に対し、不安な気持ちをお持ちのご家庭におかれましては、各学校にご相談ください。
(1)児童生徒や保護者が、学校での感染に不安があり、児童生徒を欠席させる場合
「校長が出席しなくてもよいと認めた日」(欠席扱いになりません)」
「先週からの分散登校では、多くの子供達が喜んで登校していたようで嬉しくなります。
しかし、無理する必要はありません。
みんなが楽しそうに登校していたとしても、うちの子は登校するのが辛そうだとか、コロナが心配で登校させたくないという場合には、遠慮なく休ませて構いません。健康第一です。」
とメッセージされています。
北九州市の教育長にも、今後の積極的な発信をお願いしたいと思います。
(教育委員会は、政治的中立性を確保するため首長から独立組織と位置付けられており、最高責任者は教育長です。)