学校再開にあたって
学校再開により感染を心配する保護者のご不安の声が届いています。
対策を確認したところ、5月1日に可決した補正予算により、基本的な消毒液や石鹸などは整備されています。
感染対策は
同じ市内でも、1学年数人の小規模校から、1学年300人近い大規模校まであります。
大規模校では本当に対策が取れるの懸念し質問しましたが、教育委員会からは
「すべての学校で机と机の距離を1m保つことは可能」との回答でした。
教育委員会から各学校長へのアンケートでは、今のところ全校長が、対応「可能」と考えているとの事です。(児童数の多い教室は部屋を分ける等で対応)
授業中もそうですが、休み時間などの過密を防ぐよう、子どもたちの行動意識が変わるよう働きかけていきたいとの事でした。
一斉登校後に改善すべき点も出てくると思います。
学校行事は
「感染の影響で中止される学校行事はあるか」という質問には
「今のところはないが運動会や文化祭は形が変わる」との事。
体育についは「距離を保ち再開の方向で検討中」という回答でした。
(市民センターでの運動はヨガやストレッチも含めて自粛されています。ここは、市民と生徒への対応が分かれています。)
清掃も?!
また、清掃についてですが、「教室やトイレ清掃は今まで通り生徒が行うが、感染リスクの高い大便器清掃のみ学校業務補助員が行う」との事。
ちなみに日本のように学校清掃を生徒が行うのは世界的で少数です。
これを機会に清掃は清掃員が行うという検討がされても良いのではないかと思います。
掃除の際には、使い捨て手袋を使うなどの注意も必要でしょう。
足りない授業数は
授業数が足りない場合は、次年度や次々年度に繰越可能というのが文科省の見解ですが、次々年度に繰越というのは驚きました。
今後も、第2波、第3派、自然災害でいつ休校になるかもしれません。
学びの権利を守るように
学びの権利を保てるよう早急にオンライン授業の確立が必要であると、重ねて教育長に見解を問いました。(オンライン導入ついては、これまでも繰り返し要望しています)
教育長自身から、なるべく早く導入したい、との文言が確認できた事は前進です。
オンラインを進めるようとの国の通知も大きく、北九州市には文科省から来ている職員がおり、道筋が決まれば早いと思います。
最近、高見中学校で実験的にオンライン朝会を行ったとの報道を見られた方もいらっしゃると思います。教育委員会も文科省通達に応えています。コロナの第2波、第3派や、大規模災害にも備え、Wi-Fiタブレット貸与を含め、まずは朝会だけでもすべての学校で実施されるよう働きかけていきます。
※高見中は日頃から北九州市のICTリーディングスクールとして教室でタブレットを使った学習など実践研究が進められています。
同じリーディングスクールである浅川中学を視察しましたが、行内で有効活用が実践されていました。リーディング学校以外に学校に通う生徒へも波及が急がれます。
教育格差が出てはならない!
たまたま先進的取組をする学校に通う子、そうでない子、が受ける教育に差が出てはならないと思います。
ここは私が特に注意している点です。(取組みが大々的に発表されるのは常にモデル校です)