市民の命と生活を守るために、どのような対策をすればいいのか、
その対策は十分なのか、議論し実行させるのが議会の役割では？
酷すぎる裏話を共有します。
北九州市議会が2週間も休会したのは、市が「コロナ対策で大変だから1週間延ばしてくれ」と提案したのを、与党会派（自民党、公明党、自民の会、ハートフル北九州）が「国が2週間が大事だというから2週間延ばしたい」と上乗せ、決定したそうです。
新型コロナウイルスの感染が拡大しているからこそ、市民の命と生活を守るために、どのような対策をすればいいのか、その対策は十分なのか、と議論し実行させるのが議会の役割ではないでしょうか。
議会が長期休会を決め、議会人が自ら議会の役割を軽視しました。議会制民主主義の崩壊です。悲しいし、情けないと思います。多くの市民に、議会の現実を知って欲しいと思います。
国会が休会なく開催されていることは、周知の事実です。
議会の目的は、会議を形式的に無難に終わらせることではない
2週間の休会で一般質疑もすべてナシとなりました。
ベテラン議員から「議会はいつもこれくらい短いほうがいいね」と言われた時は怒り心頭、愕然としました。
執行部が「大変だから１週間延ばして」といった時も、百歩譲っても せめて議員間討論を行うべきでした。
悔しいのは、1人会派はすべての決定機関には一切参加できず、徹底的に排除され、全てが事後報告な事です。
議会基本条例には「議員平等の原則」と書いてありますが、本当は「大会派尊重の原則」です。
予算特別委員会も「2日間で行う事を1日にまとめたので午後10時までかかる」と言われていたのに、午後6時までには余裕で終了。与党会派が持ち時間を使って質問しないからです。
質問をしないことが円滑な議事進行に協力したことになるようで、終了後に与党から
「皆様のご協力で短い時間で終わりました。本当にありがとうございました」と謝辞が出て、まだ愕然。
議会の目的は、会議を形式的に無難に終わらせることではありません。
落胆の気持ちが大きい今日この頃です。
