ありえない! 「発言」の時間 削減
北九州市議会。 増える自民会派、言論封殺される少数会派
5月1日より、少数会派3人が自民会派へ移動します。
会派内訳は、自民21名、公明13人、ハートフル(民進・社民)11人、共産10人、希望と未来(私)1名、ふくおかネット1名。
少数会派は、私とふくおかネットだけとなります。
同時に、少数会派の質問時間が削減されます。
これまで年間210分だった質問・質疑時間が、「質問・質疑どちらから」で年間60分へと、3分の1に減らされます。
これは、実質的な言論封殺であり、「少数会派に質問時間など やらんでもいい」という声が私の耳にも入ってきています。
議論・討論の場である議会において、あまりにも横暴な決定です。
質問は「答弁も入れて15分」なので、例えば5分質問をして、10分の答弁が返ってきたら それで終了です。タイムアウトでさらなる追及は出来ません。
議会の場でなくても、議員は疑問点があれば担当部局に尋ね、回答を得ることが出来ますし、私もそうしています。
しかし、議会の大きな役割は、議論を深め、執行部(市長+各局)のやり取りや考えをきちんと記録に残すことであり、普段の質問より意味合いが大きくなります。
質問時間削減は、自民・公明・ハートフル・共産の4会派で構成される「議会運営委員会」で、自民党により提案されて、全会派一致で決定されました。
この議会運営委員会には、少数会派の参加は許されず、自分たちの持ち時間が減らされるというのに議会で意見を述べることもできません。
また、60分に減らされた過程については全く不透明で、議事録に記録がありません。
北九州市議会基本条例 第9条には
「議員平等の原則に従い民主的で円滑な議会運営を推進する」とあります。
1月に選任された新議長(自民)も「少数会や女性に配慮した議会運営を行う」と宣言しています。ただの建て前でしょうか。
文言に逆行した決定はあまりにもおかしいと考えます。
多数決原理の諸原則と、個人および少数派の権利を組み合わせたものが民主主義。
議会は、多数派の意思を尊重する一方で、少数会派の基本的権利を守り積極的に意見を取り入れる場のはずです。
北九州市議会で民主主義の基本が崩壊しつつあります。