北九州市IRカジノ と 地域活性
カジノ推進に至った議員たちが通ってきたであろう経緯、またカジノの実態を
専門家が明白に指摘しています。(添付記事ご参照)
良い面しかみてこない ”おもてなし”
多くの地方議員や自治体幹部がシンガポールだマカオだとカジノ視察に繰り出してきました。北九州市議も現地視察をしています。
視察をした議員たちは、カジノの全容を案内されることなく、良い面だけを見る、世界共通の「おもてなし」受けるでしょう。
おいしい食事、素晴らしいホテル、華やかなカジノ。接待のプロたちに持てなされ、シンガポールを絶賛し、こういうものをぜひ地元にも作らなきゃいけない!と
まるでおとぎ話を信じるかのように、カジノ誘致を推進するようになります。
日本での説明会に参加した私でさえあり得ないおとぎ話を聞かされています。
本当に恐ろしい状況です。
危険! 短絡的な解釈
「シンガポール政府は、観光産業振興と関連して芸術や文化政策にも力を入れてきた。古くからの街並みや観光施設の整備、アートなど芸術イベントの開催などを長期間に渡って取り組んできた。カジノはその中の一つにしか過ぎない」
「こうした事実関係や経緯を全く無視して、『シンガポール=カジノによって成功した国』という短絡的な解釈をし、カジノこそが地域経済活性化の鍵だと理解するのは、間違い」
「地域経済の活性化という観点で見れば、そこに付加価値を持つ製品が作られることもなければ、イノベーションを生み出す発明や企画が生まれることもない」
よく成功事例としてとりあげらるシンガポールですが、日本型カジノはこれとまったく違います。
外資による 日本資産の収奪
シンガポールカジノは自国民への規制も日本とは比べものにならない程に厳しく、
シンガポールと違って、7~8割の客を日本人とする日本型カジノでは、外資による日本資産の収奪にしかなりません。
アメリカでも、この10年間に10軒くらいのカジノが倒産しているそうで、日本がターゲットになっていると思われます。
「アメリカでは州との契約によって違いますけど、カジノからの収益の70%が地元に落ちて、民間事業者側の収益は25%から30%くらいです。
日本政府の方針だと収益の7割が民間事業者だと聞きますから逆です。
びっくりしました。」
カジノの危険
カジノ建築デザイナーが語るカジノの略奪性、添付記事をぜひご参照ください。
博打は胴元が必ず勝つようにできている。
バカラなら1億円を1時間で失う。
考えられる限りお客からカネをむしりとる緻密な仕組み、お客の感覚を狂わすデザインを仕掛ける。
「カジノで一番怖いことは<飲む・打つ・買う>がセットであることです」
JR駅前に風俗街がある北九州市など格好のターゲットでしょう。
カジノIR事業者も7~8割を日本人客を想定していると公言し、もちろん一番の客は地元市民です。
売買春、暴力団とも繋がっていき、北九州市のこれまでの健全化の努力を無にします。
北橋市長、どうか懸命な判断を!
北橋市長は1月にIR誘致是非を決定します。
是非とも懸命な判断をしていただきたい。
現在、市長は13課長で構成するIR関係課長会議を設置し、「THEチームIRジャパン」(福通株式会社, The Innovation Group)、香港マカオをベースとする2事業者、合計3事業者に質問状を送付しています。
回答期限は2020年1月10日です。
さとこニュースの新年号が刷りあがりました。
より希望の多い年となりますように。
みなさま、良い年越しをお過ごしくださいますように。
本年もたくさんの応援、ご指導をどうもありがとうございました。