居場所を創る 子ども食堂
「子ども食堂ネットワークフォーラム2018 in 北九州」に参加しました。
社会が失った「繋がり」と「居場所」を紡ぎ出す。
それが子ども食堂なのだと思います。
言葉に出来ない「生きづらさ」を抱えた人々が、自分自身を取り戻す場所でもあります。
講演は静岡県富士市の「NPO法人 ゆめ まち ねっと」でお馴染み 渡部達也・美樹ご夫妻。「たっちゃん」 「みっきー」と慕われ、子どもたちのすべてを丸ごと受入れていらっしゃいます。
「0円子ども食堂」の他、冒険遊び場「たごっこバーク」、子どものたまり場・大人のだべり場「おもしろ荘」と、誰でもふらりと来られる居場所を創ってこられました。「たっちゃん」 「みっきー」に出会い、人生が変わった子どもたちの様々な物語を見れば、子どもたちが素でいられる居場所の大切さを思い知らされます。
北九州市は、行政が全面的に子ども食堂をバックアップするスタイル(全国初)ですが、渡辺夫妻の場合は自力です。県庁を辞めて参加無料活動を続けた今日までの日々には、大変なご苦労もあったと思います。
私がシングルマザーで子育てしていた時、小学生だった我が子たちは、よく近くの教会でおやつをいただいたり、日曜日やクリスマスには食事をいただいていました。
私も子どもたちも無宗教で教会に縁もないのですが、近くにあったその教会は近所の子どもたちのたまり場のようにもなっていました。我が子たちはよく「ご飯がとても美味いんだよ!」と目を輝かせ、話してくれました。
我が子たちは見知らぬ土地に転校し、友達もいませんでした。
DV避難だったので、地域との積極的な関わりを避け、頼れる人もいない中でひっそり暮らしていたという事情もありました。母である私が、昼も夜も働きほとんど家にいない中、20代の若い牧師さんは、子どもたちと遊んだり、時に車のバンクを修理して下ったりと、子どもに関わってくださいました。
もう15年も前の話ですが、我が子たちもまさに「子ども食堂」に自分の居場所を見つけ、お世話になっていたのです。
自らの体験を振り返り、改めて「子ども食堂」に心から感謝しました。
「子ども食堂」は今も私と子どもたちの胸を熱くする思い出です。
子どもたちな大切な「居場所」「繋がり」 の場所。
今度は自分が一助になりたい。それが私の出来るご恩返しだと思っています。