避難所の国際基準
猛暑の中、この度の豪雨被害の復興作業に従事して下さっている皆さまに
心から感謝申し上げます。
また、いまだ避難生活にあられる方々にお見舞い申し上げます。
備えつつ、避けることのできない自然災害。
今この時にこそ、しっかりと考えたい避難所の環境に関して、記します。
「女性のトイレは男性トイレの3倍必要」
こうした項目を集めた、「スフィア基準」という、避難所の国際基準があるそうです。 日本ではあまり知られておらず、この基準が満たされている避難所は少ないそうです。(文末記事:ご参照)
「日本の避難所はソマリアの難民キャンプ以下」
「国際的な『スフィア基準』を満たしていない」
避難生活が原因で亡くなる方も多いといいます。
「寝返りを打つのも難しいような狭いスペース」
「トイレは汚いし並ぶ。行かずに済むよう飲まず食わず」
「地獄のような環境だった」
災害を生きのびたあとに身を寄せる避難所で、命を落とすというあってはならない現実に愕然とします。そのような事態を防ぐために作られた「スフィア基準」は、国際赤十字などが20年前に作ったそうです。
たとえば、居住空間について、
「1人あたりのスペースは、最低3.5平方メートル確保すること」
トイレについては、「20人に1つの割合で設置」
「男性と女性の割合は1対3」
海外の避難所の多くで、「スフィア基準」が使われていると言います。
しかし、日本ではこれが浸透せず、劣悪な環境の避難所が設置され続けているとされます。
確かにTV他で見る避難所は、体育館の床に大勢の方々が、所狭しと寝泊まりされている画です。多くの人が「雑魚寝」、間仕切りもありません。
避難所生活での女性の悩みも、何度も指摘されていますが、未だ問題が発生するようです。これは意思決定に女性が少ないからではないでしょうか。
現状をよしとせず、今後の課題として国、また各自治体でしっかりと取り組んでいかなければならないと思います。
<ご参考>